北大のルーツ

お土産に札幌農学校命名されたクッキーをいただく。

パッケージ紙には北海道大学認定のスタンプが。

そう、北大の前身が札幌農学校

そこまでは知っていた。

しかし、勇気のいるネーミングである。

歴史館の展示の中に、

札幌農学校は開学前、港区芝に開拓使仮学校として開設された資料があった。

そもそものルーツは港区にあった。

知らないことばかりである。

恩廻公園調整池トンネル

神奈川県の防災用トンネル。

外は25度近くあるが、中は12度と肌寒い。

地球環境の変化、ゲリラ豪雨、川の氾濫に対する施設整備。

何年も住んでいる地域なのに知らない世界。

一般公開はされてないが、団体予約をすれば県の担当者が対応してくださる。

この神秘的な環境は、フィルムコミッションでも使われていた。

最近では、映画「翔んで埼玉」のロケ地なったとのこと。

別の意味で観たくなった。

地域を知ること、奥が深い。

 

ヴォーリズ建築話

旧公衆衛生院の建築、内田ゴシックについてのミーティングから、ヴォーリズ建築へ。

そして、右近家の館の話に展開。

ここは自分の得意とするレンジ。

北前船からの流れから、にわか講師となる。

右近家の末裔の方に縁があり、かつて研究課題をいただいたりしていた。

予習なしのヴォーリズ話、ストライクゾーンにだいたい入っていた。

建築話に花が咲く。

 

昭和10年代の旅

旧公衆衛生院の保存と再生

戦前の空間保存をゴールにしながら未来を創造していくこと。

使われた素材の意味、文脈を整理するだけでも仮説と検証が必要である。

外装、内装、建物全体に使われた泰山タイル。

池田泰山の歴史。デザイン力とともに、当時の製造、搬入、施工の大変さが偲ばれる。

同時期に、何棟もの歴史的建造物の部材にも採用され施工さている。とんでもない量であったろうが、手の込んだ技を難なく行なっていることに恐れいる。

タイルだけ見ていても何日もかかりそうだが、

次の人研ぎ石と大理石と続いていく。

床についている使われていた当時の傷、汚れ跡からも、部材を採用した意味を探る。

昭和10年代の旅である。

歴史的建造物の保存再生

旧施設のソフト&ハード、過去を知ること。

そして生まれ変わった施設のグランドデザイン、未来を感じること。

第一線の設計、施工者だからこそできるプロジェクト。

ソフト面についての考察はまだまだこれからであるが、

ハード面は空間の中にいれば目に入り、疑問と発見を繰り返す。

こうした歴史的建造物の再生は、新築以上に総合力が必要とされる。

落とし込まれた現場の工夫、判断に唸ってしまう。

保存第一の耐震補強、設備計画そして未来創造。

おそらく、世界的に見ても高レベルの保存再生技術ではなかろうか。

晩春の季語 桜蝦

桜蝦 干せば来るなり 浜鴉

昭和初期に晩春の季題に用いたとのこと

それくらい、サクラエビが豊漁だった様子。

しかし、不漁続きで季語をも過去のものとなりそうである。

広島出身にはあまり馴染みがなく、記されたような心情ではないかもしれないが、

牡蠣が採れなくなるような感じなのだろうか。

“姿を消したサクラエビの声なき声”

環境の変化は、生活文化をも変える。

毎日新聞 余録を読んで)

 

季節の移ろい

地下鉄の駅から地上に出ると、

満開のハナミズキが目に入る。

道行く人は目もくれず通り過ぎていたが、

可愛く清々しい街路樹を暫く眺め入る。

ゆっくりと楽しみながら歩く。

季節の移ろいは町の表情を和ませる。

さて、時々ここへ来るようになる。

いつもこの感覚でいたい。