【昭和のあの頃がよぎる】

日を追うごとに尾道の断水は、厳しい状態となりつつある。

とりわけ、乳幼児、高齢者、病院、飲食業、宿泊業は深刻である。復旧まで、まだ数日かかりそうである。

給水所で一人12リットルの水をもらい、母親を連れて温浴施設へ。あらためて水道のありがたさを感じる。

移動途中、尾道造船の前を通ると、紅白幕で化粧された作業デッキが目に入る。進水式の後であろうか。

子供の頃、父親が進水式に呼ばれて帰ってくると、二段重ねの仕出し弁当を土産に持ち帰ってくれていた。何度も何度も。

昭和の高度成長時代。造船は一番の花形であった。あの頃がよぎる。

母親と昔話をしながらのドライブ。思わぬ記憶で、話が弾む。

尾道造船