写真家親子二代、地域に生きる。


空から見た港区 写真展が開催されている。

展示はいずれも写真家・佐藤翠陽氏がセスナ機から撮影されたもので、

昭和30年頃、戦後復興から高度成長期に突き進む直前の港区の姿が見える。

出展協力されたのは写真家・佐藤元紀氏。

父親の背中を見て、写真家になられ業を引き継がれている。

今回の企画展は、いわば父親の個展と言え、生き方を問われるものである。

話を伺っていると、写真家(スタイルは異なる)としての思いと、父親の思い出が交錯してくる。

加えて生まれ育った港区、三田への愛情。

写真、地域が土台となった、佐藤さんのファミリーヒストリーとなっている。

できることなら元紀氏の作品も合わせて観てみたいものである。

一瞬一瞬、一枚一枚、一つひとつを大切にすること。

展示された、父親愛用の小西六とリンホフ(ドイツ製)のカメラが輝く。