昭和10年代の旅

旧公衆衛生院の保存と再生

戦前の空間保存をゴールにしながら未来を創造していくこと。

使われた素材の意味、文脈を整理するだけでも仮説と検証が必要である。

外装、内装、建物全体に使われた泰山タイル。

池田泰山の歴史。デザイン力とともに、当時の製造、搬入、施工の大変さが偲ばれる。

同時期に、何棟もの歴史的建造物の部材にも採用され施工さている。とんでもない量であったろうが、手の込んだ技を難なく行なっていることに恐れいる。

タイルだけ見ていても何日もかかりそうだが、

次の人研ぎ石と大理石と続いていく。

床についている使われていた当時の傷、汚れ跡からも、部材を採用した意味を探る。

昭和10年代の旅である。