【新しい価値観】

雨ニモマケズ

約120年前、大津波地震、冷害が続いた岩手県

2011年に起きた東日本大震災

宮沢賢治の作った詩は、 駆け付けた多くのボランティアの心に触れた。

教師であった賢治。修学旅行で北海道を訪ねていたようである。

折しも、旅行会社に勤めている息子は今週、北海道修学旅行・ 高校生150名の添乗をする予定だった。

地震の翌日には、校長の判断で中止となった。

安全を考えれば、適切な対応である。

しかし、 日頃から災害時に対する実践トレーニングが行われていれば、 違った判断をされたかもしれない。

今年7月に2週間続いた尾道の断水時には、 尾道高校ラグビー部の生徒が、練習を中止し運搬、 声かけの給水ボランティアを行なっていた。

練習では得られない地域実践となったのではないかと思う。

東日本大震災のあと、学校主催のボランティア旅行も増えた。

災害後のタイミングもあるが、 北海道へのボランティア修学旅行も増えてほしい。

災害復旧時、若者は元気を運ぶ。

毎日新聞 余禄 2018.9.9》