【新しい価値観】
2011年に起きた東日本大震災
宮沢賢治の作った詩は、 駆け付けた多くのボランティアの心に触れた。
教師であった賢治。修学旅行で北海道を訪ねていたようである。
折しも、旅行会社に勤めている息子は今週、北海道修学旅行・ 高校生150名の添乗をする予定だった。
地震の翌日には、校長の判断で中止となった。
安全を考えれば、適切な対応である。
しかし、 日頃から災害時に対する実践トレーニングが行われていれば、 違った判断をされたかもしれない。
今年7月に2週間続いた尾道の断水時には、 尾道高校ラグビー部の生徒が、練習を中止し運搬、 声かけの給水ボランティアを行なっていた。
練習では得られない地域実践となったのではないかと思う。
東日本大震災のあと、学校主催のボランティア旅行も増えた。
災害後のタイミングもあるが、 北海道へのボランティア修学旅行も増えてほしい。
災害復旧時、若者は元気を運ぶ。
《毎日新聞 余禄 2018.9.9》